こんにちは、よむです。パソコンの設定や環境構築もプログラミングの大切な一歩です。今回は、特にLinux環境に興味がある方に向けて、WiFi接続がないパソコンで外付けのUSB WiFiアダプターを使って無線LANに接続する方法を紹介します。
この記事では、Ubuntu 22.04 LTSという人気のLinuxディストリビューションと、BUFFALOのUSB WiFiアダプターWI-U2-433DHPを使って、無線LANに接続するための具体的な手順を紹介します。
初心者の方でもわかりやすいように、ステップごとに進めていきますので、ぜひ参考にしてください。
LinuxでUSB WiFiアダプターを使用する際の基本ステップ
まずは、LinuxマシンにUSB WiFiアダプターを導入するための基本的な手順を説明します。以下の流れで進めていきます。
- USB WiFiアダプターをPCに差し込みます。
- Linuxがアダプターを認識するか確認します。
- 必要であれば、ドライバーをインストールします。
- WiFi接続を設定して、インターネットに接続します。
USB WiFiアダプターを使えば、内蔵の無線LANアダプターがないパソコンでも簡単にWiFiに接続できるようになります。また、Ubuntu以外のLinuxディストリビューションでも、ほぼ同じ手順で設定が可能です。
使用環境の紹介:Ubuntu 22.04 LTSとBUFFALO WI-U2-433DHP
次に、今回使用するソフトウェアとハードウェアについて簡単に説明します。
Ubuntu 22.04 LTS
Ubuntu 22.04 LTSは、LTS(Long Term Support)版なので、5年間の長期サポートがあり、安定性が高く、初心者にも適しています。また、無線LANアダプターをサポートする機能も豊富に揃っています。
我が家のLinuxマシンも、このUbuntu 22.04 LTSが活躍しています。
BUFFALO WI-U2-433DHP
BUFFALO WI-U2-433DHPは、USBポートに接続して使う無線LANアダプターです。最大433Mbpsの速度でWiFi接続が可能で、特に小型で使いやすいのが特徴です。このアダプターを使えば、WiFi機能が内蔵されていないパソコンでも簡単に無線LANに接続できます。
我が家のLinuxマシンは親子で一緒につくった自作PCなのですが、マザーボードに無線LANアンテナが搭載されておらず、このBUFFALO WI-U2-433DHPを活用してWiFi接続しています!
Ubuntu 22.04でのドライバーインストール方法
次に、UbuntuでBUFFALO WI-U2-433DHPを使うために必要なドライバーをインストールする手順を説明します。
標準ドライバーが動作しない場合の確認方法
最初に、USB WiFiアダプターをPCに差し込んでみてください。Ubuntuが自動的にアダプターを認識し、ドライバーが既にインストールされていれば、そのまま使えることもあります。ターミナルを開いて以下のコマンドを実行し、アダプターが認識されているか確認しましょう。
$ lsusb
Bus 003 Device 003: ID 0411:029b BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) 802.11ac WLAN Adapter
BUFFALO WI-U2-433DHPが認識されていれば、上記の結果のように表示されます。ただし、インターネットに接続できない場合は、別途、専用のドライバーが必要です。次の手順に沿って導入しましょう。
BUFFALO WI-U2-433DHP用ドライバーの入手方法
BUFFALO WI-U2-433DHPは、標準ドライバーで動作しないことがあるため、専用のドライバーをインストールする必要があります。次の手順に従って、ドライバーをダウンロードし、インストールしましょう。
1. ターミナルを開いて、ドライバーを提供しているGitHubリポジトリをクローンします(ダウンロードします)。
$ git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au.git
2. ダウンロードしたディレクトリに移動します。
$ cd rtl8812au
3. ドライバーをビルドしてインストールします。
$ sudo apt-get install dkms
$ sudo make dkms_install
この手順が完了したら、パソコンを再起動して、ドライバーが正しくインストールされているか確認してください。
WiFi接続設定:Ubuntu 22.04でBUFFALO WI-U2-433DHPを使ったWiFi接続の手順
ドライバーが正常にインストールされたら、次はWiFi接続を設定します。Ubuntuでは、NetworkManagerというツールを使って簡単にWiFiに接続できます。
NetworkManagerでの簡単WiFi接続設定
- 画面右上のネットワークアイコンをクリックします。
- 表示されるWiFiネットワーク一覧から、自分のネットワークを選びます。
- パスワードを入力し、接続します。
これでWiFiに接続できるはずです。
ターミナルでの接続確認と手動設定方法
ターミナルでWiFiの状態を確認したい場合は、次のコマンドを使用します。
$ nmcli device wifi list
IN-USE BSSID SSID MODE CHAN RATE SIGNAL BARS SECURITY
B6:12:XX:XX:XX:XX -- Infra 1 54 Mbit/s 90 ▂▄▆█ WEP
A4:12:YY:YY:YY:YY XXXX-XXXXXX-g Infra 1 405 Mbit/s 77 ▂▄▆_ WPA1 WPA2
これで周辺のWiFiネットワークが一覧表示されます。接続したいネットワークに手動で接続するには、以下のコマンドを使います。
$ sudo nmcli device wifi connect [SSID] password [パスワード]
トラブルシューティング:USB WiFiアダプターがUbuntuで動作しない場合
場合によっては、ドライバーをインストールした後でも、USB WiFiアダプターがうまく動作しないことがあります。そのときの対処法については、下記の記事にまとめてありますので、うまく動作しない場合にはこちらをご覧ください!
まとめ:LinuxでUSB WiFiアダプターを安定して使用するためのヒント
この記事では、Ubuntu 22.04 LTSでBUFFALO WI-U2-433DHPを使ってUSB WiFiアダプターを設定する方法を紹介しました。USB WiFiアダプターを使えば、内蔵WiFi機能がないパソコンでも簡単に無線LANに接続できます。
LinuxでUSB WiFiアダプターを安定して使うためには、システムのアップデートやドライバのメンテナンスを定期的に行うことが重要です。また、BUFFALO WI-U2-433DHP以外にも、Linux対応のUSB WiFiアダプターが数多くありますので、必要に応じて別の製品を検討してみるのも良いでしょう。
これで無線LAN環境が整い、Linuxマシンでのインターネット接続がスムーズに行えるはずです。快適な環境でプログラミングライフを楽しみましょう!